S-アデノシルメチオニンの働き【薬剤師国家試験104回問113】
hachi
Hachi薬
胃・十二指腸潰瘍の治療に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 スクラルファートは、胃潰瘍部位に結合することで、ペプシンによる自己消化から粘膜組織を保護する。
2 ラニチジンは、胃の壁細胞に存在するヒスタミンH2受容体を遮断することで、プロトンポンプの活性化を抑制する。
3 ランソプラゾールは、K+に競合してプロトンポンプを阻害することで、胃酸分泌を抑制する。
4 ミソプロストールは、プロスタグランジン合成酵素を活性化することで、胃粘膜のプロスタグランジンを増加させる。
5 オキセサゼインは、ガストリン受容体を遮断することで、胃酸分泌を抑制する。
答えは「1と2」。
3
⇒ボノプラザンの記述。
4
⇒レバミピドの記述。
ミソプロストールはプロスタグランジンE1(PGE1)誘導体なので、PGE1受容体を刺激する。
~プロスト:PG類、PG誘導体
| 分類 | 医薬品名 | 特徴 | 適応 |
| PGE1 | アルプロスタジル | PGE1製剤 | 末梢循環障害 |
| リマプロスト | PGE1誘導体 | ||
| ミソプロストール | 胃潰瘍 | ||
| ルビプロストン | 慢性便秘 | ||
| ゲメプロスト | 子宮収縮薬 | ||
| PGE2 | ジノプロストン | PGE2製剤 | |
| PGF2α | ジノプロスト | PGF2α製剤 | 子宮収縮薬 |
| イソプロピルウノプロストン | PGF2α誘導体 | 緑内障 | |
| ラタノプロスト | |||
| トラボプロスト | |||
| タフルプロスト | |||
| ビマトプロスト | |||
| PGI2 | エポプロステノール | PGI2製剤 | 肺高血圧症 |
| ベラプロスト | PGI2誘導体 | ||
| トレプロスチニル | |||
| イロプロスト | |||
| その他 | セレキシパグ | PG骨格を持たないプロスタノイド受容体作動薬 | |
| オミデネパグ イソプロピル | 緑内障 |
5
⇒オキセサゼインは、ガストリンの遊離を抑制する。
ガストリン受容体遮断薬はプログルミド。


