実践問題
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タモキシフェンが代謝を受けるCYPは?【薬剤師国家試験103回問221】

hachi
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48歳女性。既往歴 乳がん、StageⅠ。2年前の術後より再発予防の目的で以下の処方にてホルモン療法を受けている。

この患者は、最近、精神的に不安定となり、不安発作が頻回になった。本症状の改善のための処方追加を検討するにあたり、タモキシフェンとの併用の観点から問題となる薬物について医師から問い合わせがあった。
本症例に対して併用を注意すべき薬物はどれか。1つ選べ。

1 セチプチリンマレイン酸塩

2 ミルナシプラン塩酸塩

3 パロキセチン塩酸塩水和物

4 ロラゼパム

5 ロルメタゼパム

Q
解答・解答

答えは「3」。

・タモキシフェンはCYP3A4,CYP2D6により活性代謝物になる。
(活性代謝物にはタモキシフェンの100倍以上の薬理活性がある)

・パロキセチンはCYP2D6を阻害する為、併用すると活性代謝物の濃度が低下して薬効が下がる可能性がある。

参考:インタビューフォーム

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ハチ
ハチ
薬剤師
106回薬剤師国家試験現役合格
大学2年の時に化学を挫折しそうになるも、2年間化学漬けの日々を送り大逆転。
⇒CBT~国試まで化学は殆ど勉強しなくてもOKな状態になった。
⇒国試模試で化学単体で2万人中23位に。
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