理論問題
PR

ラセミックスイッチの問題【薬剤師国家試験101回問107】

hachi
このサイトは商品プロモーション(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

ヒスタミンH受容体拮抗薬であるレボセチリジン塩酸塩に関する記述のうち正しいのはどれか。2つ選べ。

1 薬物名中のレボは左旋性に由来する。

2 血液脳関門を通過しやすくするため、カルボキシ基が導入されている。

3 エーテル結合の酸素原子は、水素結合のドナー(供与体)として、ヒスタミンH受容体との結合親和性を高める。

4 セチリジンのラセミックスイッチ(キラルスイッチ)により開発された光学活性体である。

Q
解答・解説

答えは「1と4」。


⇒カルボキシ基があると水素結合能が上がるため、水溶性が向上する。
 一般に水溶性が上がると脳へ移行しにくくなる。


⇒酸素原子は水素結合のアクセプター(受容体)であり、水素原子がドナー(供与体)になる。
 文章をよく読めば判断できる選択肢。

また、水素結合については107回でも出題されているので参考にして下さい。

類題
バレニクリンの塩基性に関する問題【薬剤師国家試験107回問210,211】
バレニクリンの塩基性に関する問題【薬剤師国家試験107回問210,211】
ABOUT ME
ハチ
ハチ
薬剤師
ー経歴ー
・106回薬剤師国家試験現役合格
・107回以降も国試を解き続けてます。
・大学2年の時に化学を挫折しそうになる
 ⇒2年間化学に向き合い大逆転(模試の化学で上位1%以内に成長)
ー主な実績ー
・国試76%(264/345)
・国試の年に日本化粧品1級、アロマテラピー検定1級取得
・ブログ約150記事
記事URLをコピーしました