実践問題
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メトホルミンとオルメサルタン一包化時の変色過程【薬剤師国家試験105回問210】

hachi
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オルメサルタンメドキソミル錠に含まれる有効成分Ⅰはプロドラッグであり、生体内において図に示すような活性体ⅡとⅢを生じる。
一方、高温多湿条件下でもⅠの加水分解反応によってⅢが生成し、これとメトホルミンとの反応によって変色が起こるものと推定されている。
以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 ⅠはⅡの疎水性を高めることにより、経口吸収性を改善したプロドラッグである。

2 Ⅱのテトラゾリル基はヒドロキシ基の生物学的等価体である。

3 Ⅰの炭酸エステル部位の酸化反応により、ⅢとCO2を生じる。

4 メトホルミンは高い求電子性をもつ。

5 メトホルミンとⅢとの反応は縮合反応である。

Q
解答・解説

答えは「1と5」。


⇒テトラゾリル基はカルボン酸の生物学的等価体である。
100回-問106参照


⇒加水分解&脱炭酸反応である。

4
⇒メトホルミンは非共有電子対を持つN原子を多く含むため、高い求核性を持つ。

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ハチ
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薬剤師
ー経歴ー
・106回薬剤師国家試験現役合格
・107回以降も国試を解き続けてます。
・大学2年の時に化学を挫折しそうになる
 ⇒2年間化学に向き合い大逆転(模試の化学で上位1%以内に成長)
ー主な実績ー
・国試76%(264/345)
・国試の年に日本化粧品1級、アロマテラピー検定1級取得
・ブログ約150記事
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