カルボプラチンとパクリタキセルの投与の順番【薬剤師国家試験101回問332】
hachi
Hachi薬
68歳男性。2週間前から労作時呼吸困難が出現し、増悪傾向のため医療機関を受診した。
心房細動、左室駆出率(LVEF)の低下した心不全と診断され、酸素投与も必要なため入院加療となった。
その後、軽快し、以下の処方で治療されている。
上記の検査値を確認し、心拍数の調節が不十分なため、心拍数の調節を目的として薬剤Aが追加された。
問216
薬剤Aとして最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1 フロセミド錠
2 トルバプタン錠
3 アミオダロン塩酸塩錠
4 シベンゾリンコハク酸塩錠
5 ソタロール塩酸塩錠
問217
下図は薬剤Aの投与前と投与後の心電図(Ⅱ誘導)を示している。この変化が起こる理由として適切なのはどれか。2つ選べ。
1 心室筋細胞からのNa+流出の直接的抑制
2 心室筋細胞からのK+流出の直接的抑制
3 心室筋細胞の活動電位持続時間の延長
4 洞房結節の脱分極の直接的促進
5 不応期の短縮
問216:3
問題文に「左室駆出率(LVEF)の低下した心不全」と記載がある為、うっ血性心不全であることが分かる。
シベンゾリン(Ⅰa群)とソタロール(Ⅲ群+β遮断作用)はうっ血性心不全に禁忌なのでアミオダロンが適切。
シベンゾリン
⇒Na+チャネル遮断で心収縮力を低下させる。
ソタロール
⇒β遮断で心収縮力を低下させる。
問217:3と4
問216でアミオダロンが分かれば解ける。