クエン酸の性質【薬剤師国家試験105回問101】
hachi
Hachi薬
プラバスタチンの体内動態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 プラバスタチンは、シトクロムP450による代謝を受けやすい。
2 プラバスタチンは、胆管側膜に存在するMultidrug-Resistance-associated
Protein2(MRP2)により胆汁中に分泌される。
3 プラバスタチンは、キニジンとの併用により中枢移行量が増える。
4 プラバスタチンの血中濃度は、シクロスポリンとの併用により上昇する。
5 プラバスタチンは、有機カチオントランスポーターOCT1を介して肝細胞内に取り込まれる。
答え:2と4
1
⇒プラバスタチンはCYPによる代謝を受けず、未変化体のまま尿中排泄される。
同じくロスバスタチンもCYPによる影響をほとんど受けないため相互作用が少ない。
2
⇒MRP2の基質はプラバスタチン、シスプラチン、メトトレキサートなど。
3
⇒キニジンは塩基性物質なので有機カチオントランスポーターの基質である。
4
⇒シクロスポリンはOATを阻害するので、OATの基質であるプラバスタチンの血中濃度を上げる。
5
⇒解説4参照。