抗がん剤と市販薬の相互作用【薬剤師国家試験107回問266】
hachi
Hachi薬
一般用医薬品であるリアップX5(5%ミノキシジル製剤)を求めて女性が薬局を訪れた。
問254
ミノキシジルはATP感受性K+チャネル開口作用を持つ。この作用により引き起こされる可能性のあるものはどれか。2つ選べ。
1 血糖上昇
2 気道収縮
3 冠動脈収縮
4 反射性徐脈
5 末梢血管拡張
答え:1と5
1
⇒SU剤の作用機序がATP感受性K+チャネル開口なので、その逆だと気付けば理解しやすい。
3,4,5
⇒K+チャネル開口
⇒細胞過分極
⇒末梢血管拡張(冠動脈拡張)の流れ。
血管拡張により血圧低下が起こると反射性頻脈が起こり易くなる。
複雑に見えて良く読めば分かる問題だよ!
☆ミノキシジルはスルホン酸体に代謝され効果を発揮する。
問255
販売時の来局者への対応として重要性の最も低いのはどれか。1つ選べ。
1 使用者の年齢を確認した。
2 使用者の性別を確認した。
3 使用者に気管支ぜん息の既往歴がないことを確認した。
4 使用者に高血圧の既往歴がないことを確認した。
5 使用者に心臓・腎臓の障害がないことを確認した。
答え:3
リアップX5(ミノキシジル5%)は20歳以上の男性のみ使用可能。
ミノキシジルを女性が使用する場合はミノキシジル1%製剤が適正である。
詳しくは「リアップX5 添付文書」をご覧下さい。