理論問題
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糖質コルチコイドの構造【薬剤師国家試験110回問168】

hachi
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鉱質コルチコイド作用が弱く、糖質コルチコイド作用が最も強いステロイド性抗炎症薬はどれか。1つ選べ。

Q
解答・解説

答えは「1」。

これを踏まえると、

1,2位間の二重結合が存在しない選択肢3,4,5は消える。

次に、選択肢1と2の違いは16位の官能基で、
1の構造:メチル基
2の構造:水酸基
になっている。

16位にメチル基があると糖質コルチコイド作用(抗炎症作用)が強くなるので、1番の方が糖質コルチコイド作用が強くなる。

選択肢の構造

1 ベタメタゾン
(ベタメタゾン吉草酸エステル:リンデロン®

2 トリアムシノロン
(トリアムシノロンアセトニド:レダコート®

3 フルドロコルチゾン
(フルドロコルチゾン酢酸エステル:フロリネフ®

4 メチルプレドニゾロン(メドロール®

5 プレドニゾロン(プレドニゾロン®

ベタメタゾンなどのフッ素含有医薬品は市場の約20%を占めるので、フッ素の性質を理解することは重要です。

詳細は「【実例で学ぶ】医薬品にフッ素を導入するメリット」をご覧ください。

ポイント
ハチ
ハチ

今回の問題も

「鉱質コルチコイド作用が弱く、糖質コルチコイド作用が最も強い」

って問われていたね!

類題
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・107回以降も国試を解き続けてます。
・大学2年の時に化学を挫折しそうになる
 ⇒2年間化学に向き合い大逆転(模試の化学で上位1%以内に成長)
ー主な実績ー
・国試76%(264/345)
・国試の年に日本化粧品1級、アロマテラピー検定1級取得
・ブログ約150記事
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