光線過敏症を引き起こす薬【薬剤師国家試験107回問204,206,207】
hachi
Hachi薬
40歳男性。体重65kg。
病院で腎移植後、シクロスポリンを含む処方による治療を継続中である。
1年後の定期検診で脂質異常症と高血圧症を指摘された。
問270
これらの症状を改善する次の薬物のうち、シクロスポリンと併用禁忌なのはどれか。 1つ選べ。
1 アムロジピンベシル酸塩
2 イコサペント酸エチル
3 カルテオロール塩酸塩
4 コレスチラミン
5 ロスバスタチンカルシウム
答え:5
シクロスポリンはロスバスタチンと併用禁忌である。
詳しい解説は問271参照。
問271
前問において併用禁忌となる相互作用の主なメカニズムはどれか。1つ選べ。
1 ペプチドトランスポーターを介した小腸吸収の阻害
2 有機アニオントランスポーターを介した肝取り込みの阻害
3 肝CYP3A4による代謝の亢進
4 糸球体ろ過速度の上昇
5 有機カチオントランスポーターを介した尿細管分泌の阻害
答え:2
シクロスポリンはOATP1B1を阻害し、ロスバスタチンの血中濃度を上昇させる。
シクロスポリンはフルバスタチンを除き併用に注意を要するので覚えておこう。
(下図)
ロスバスタチンとピタバスタチンはシクロスポリンと併用禁忌だよ!