【薬剤師国家試験】核酸代謝問題まとめ
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Hachi薬
食品成分に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 キトサンは、エビやカニの壳に含まれる成分を原料としたもので、血中コレステロール値を低下させる作用がある。
2 アスタキサンチンは、ブドウの果皮に含まれており、コラーゲンの合成を促す作用がある。
3 難消化性デキストリンは、コンニャクに含まれており、脂肪の燃焼を促す作用がある。
4 ダイゼインは、ダイズに含まれており、抗酸化作用がある。
5 β-カロテンは、ニンジンやカボチャに含まれており、体内で分解してビタミンEが生成する。
答え:1と4
1
⇒キトサンはグルコサミンがβ1→4結合したポリ多糖で、構造にアミノ基を含む。
「グルコサミン」という名前から「アミン」が含まれていると分かる。
このアミノ基が胆汁酸とイオン結合することで胆汁酸の再吸収を阻害し、コレステロール値を下げる。
2
⇒アスタキサンチンには抗酸化作用がある。
その抗酸化効果は
と言われている。
3
⇒難消化性デキストリンは糖質の吸収を抑制するが、脂肪燃焼効果はない。
他、中性脂肪上昇抑制、整腸効果がある。
4
⇒ダイゼイン(イソフラボン)は構造を見て分かる通り、長い共役系を持つため抗酸化作用がある。
他、ダイゼインにはエストロゲン様作用があり、これはダイゼインのイソフラボン骨格がエストラジオールと構造が類似しているためである。
5
⇒β-カロテンは体内で分解してビタミンAを生成する。